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【2024/04/20 02:40 】 |
DDS
ガン治療における中心的な存在である抗がん剤の大きな問題点は副作用です。
そして、その副作用の発生する大きな原因の一つに、そのあまりに強力な効果の為にガン細胞や腫瘍だけでなく正常な細胞をも傷付けるという諸刃の剣とも言える性質が挙げられます。
ただ、この問題点に対し、現代医学はいつまでも傍観しているわけではありません。
健常な細胞に対しての干渉をできるだけ抑えるよう、ガン細胞にだけ効率よく投与する方法も研究されています。

その方法の一環として研究が進められているのが、「DDS」という投与方法です。
このDDSは「ドラック・デリバリー・システム」の略で、その内容はというと、抗がん剤を高分子体によって覆い、投与してしばらくはそのままで運ばせ、ガン細胞の付近で中の抗がん剤を流出させるというものです。
イメージとしては、抗がん剤を泡で覆って、正常な細胞の血管を素通りするという感じです。

非常に理に適った方法ですが、問題はどうやって覆った高分子体を都合よくガン細胞の近くで抗がん剤を発揮させるかという事です。
ただ、これは既に解決しています。
ガン細胞は、肥大すると、正常な血管を利用して新たな血管を作り、それを自己の細胞に取り込むという性質があります。
新しくできた血管は、壁が薄く、その血管を通って運ばれる水分、高分子の栄養分は外へと染み出やすくなるという性質があります。
これは副作用の要因の一つにもなるので、一見するとマイナス要因なのですが、DDSではこの性質を利用して治療を行います。
高分子体で覆われた抗がん剤は、通常の血管はそのまま通り、ガン細胞によって作られた新しい血管に到達すると、その薄い壁を透過していきます。
血管の壁を透過した高分子体は、ガン細胞の近くまで到達し、そこで消去します。
そうすると、抗がん剤のみがガン細胞付近で浸透していくわけです。
これなら副作用は最小限で済みます。
まだ完全に確立はしていませんが、非常に期待されている治療方法の一つです。
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【2010/08/02 04:32 】 | 抗がん剤 副作用 | トラックバック()
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