× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
抗がん剤を使用していく上で最も注意すべき点は、感染症やアレルギーといった二次被害です。
これらは抗がん剤の副作用によって、体内の粘膜等が著しく傷んだ場合によく発症します。 特に感染症は厄介で、抗がん剤が骨髄に悪影響を与えた場合に発症する事が多く、場合によっては身体に大きな損害を与える事になります。 感染症は、白血球の減少によって体内の抵抗力が低下した場合や、粘膜の機能低下でバリアの役割が果たされなくなった場合に発生します。 この感染症が原因で肺炎となり、それによって亡くなる患者も少なくありません。 ガン闘病中の感染症は、命の危険すらある非常に危険な病気なのです。 一方のアレルギーは、純粋に抗がん剤がアレルゲンとなるケースもあれば、抗がん剤によって体質が著しく変化し、それによってアレルギーが発生するというケースもあります。 前者の場合は抗がん剤投与を中断する必要があり、後者の場合は一刻も早いアレルゲンの特定が必要となります。 感染症の対策は、体内に細菌を侵入させないようにする事が一番重要です。 その為には、感染しにくいような環境を作る事を心がける必要があります。 手洗いやうがいを徹底し、排泄後の洗浄も心がけるようにしなくてはなりません。 ガーゼにも注意が必要です。 また、空気清浄機の利用などが推奨されています。 アレルギーの対処法は、抗がん剤の投与前の予防を心がける事が必要となります。 そこでステロイド剤等を注射して、抗ヒスタミン薬の服用を行うなどの処置が行われるのが一般的です。 また、副作用で粘膜が傷まないような抗がん剤を使用するという選択が可能な場合は、それを行う事になります。 PR |
近年試されている抗がん剤治療の方法の一環として「極小量抗がん剤療法」という方法があります。
これは、抗がん剤の投与量をごく少量にするという治療方法です。 まだ普及はしていない方法ですが、成功例もあり、これから大きな発展が期待される治療法となっています。 極小量抗がん剤療法は、これまでの抗がん剤治療の常識を覆す手法です。 抗がん剤による治療は、副作用との戦いでもあり、その投与量には非常に気を使う必要があります。 ただ、ガン細胞を除去する事が叶わなければ投与する意味がない為、大前提としてガン細胞に届き、効果を及ぼす量を投与するというものがありました。 悪くとも、投与してひと月以内に腫瘍の縮小が期待できる量の投与というわけです。 ただ、これには2つ問題があります。 1つは、前述の通り副作用との戦いです。 そしてもう1つは、一時的な腫瘍の縮小は後にリバウンド現象を起こし、より腫瘍を大きくする要因になる可能性を秘めているという点です。 よって、抗がん剤を投与して実際に腫瘍が小さくなったからと言って、安心はできないというのがガン治療の難しいところなのです。 一方、極小量抗がん剤療法は、見た目には効果が出ていないように見えますが、実際には腫瘍が縮小を見せ、リバウンド現象も起こらず、副作用も最小限に抑えられるという良い事尽くめの方法です。 ただし、まだ成功例は多くなく、研究の段階と言えます。 本当の意味で、適切な投与量はどれくらいなのかを示すという意味では、今後のガン治療の発展はこの方法の確立にかかっているかもしれません。 |
抗がん剤を使ってガン治療を行う場合の副作用として最も多くの人が持っている印象は、どんな症状でしょう。
インパクトという意味では、やはり脱毛が一番大きいのではないでしょうか。 抗がん剤を使用した人の毛髪が抜けるという事は、様々な創作物でも描かれているので、ガン治療をしている人と面識がない人でも、この副作用に関しては知っているというケースが多いことでしょう。 実際、それまでガンである事を隠していても、脱毛によってそれが明るみに出るというケースはよくあります。 この副作用は、抗がん剤が髪の毛の根本部分の毛母細胞にダメージを与える事で発生します。 毛髪だけではなく、眉毛やまつ毛が抜けるケースもあります。 ガン患者の中には、体中のあらゆる毛が抜けてしまった人もいるでしょう。 抗がん剤による脱毛の副作用は、抗がん剤の投与開始から2~3週間で発生すると言われています。 ただ、悲観的になる事はありません。 この脱毛状態はあくまでも抗がん剤の投与中に発生する症状で、治療を終えれば2~3ヶ月で回復します。 とはいうものの、女性にとっては大きな問題となります。 その為、ガン患者用のウイッグを作る人もいるようです。 また、スカーフやバンダナを使って頭部を覆うケースも多く、治療中はそういったアイテムを使用して過ごすのが一般的です。 治療を終えて毛髪が生えてくると、その毛髪の性質が大きく変わっているという事があるそうです。 その場合、毛が柔らかく、細くなる事が多いようです。 |
肺がんや胃がんと比較すると、その数はそれほど多くはないのですが、予後が非常に悪く、ガンの中でもかなり厳しいと言われているのが食道がんです。
基本的に食道がんの場合は、腫瘍が食道という人間の身体において食事をする際に必要な部分にできている為、切除が絶対条件と言えます。 よって、治療は外科手術が中心となります。 主に内視鏡を使用した手術が現在のスタンダードです。 また、放射線治療もかなり前から行われており、現在では非常に効果的というデータも出ています。 食道がんの怖いところは、リンパ節へ転移する可能性が非常に高い点です。 リンパ節に転移してしまうと、一気に生存率が低下してしまいます。 その為、早期発見が必要なのですが、初期段階では無症状なので、なかなか難しいと言われています。 しかし、早期発見できれば、内視鏡治療によって完治できる可能性が高いガンです。 抗がん剤治療は手術後に行うのが一般的です。 使用する抗がん剤は、主にシスプラチンとフルオロウラシルの組み合わせです。 胃がんと同じく、この組み合わせの効果が高いと言われています。 副作用も少ない点が魅力ですね。 また、近年ではネダプラチンという抗がん剤が効果が高いというデータが出ています。 ネダプラチンは、シスプラチン以上に副作用を抑えられる事から、今後の抗がん剤治療においては主流となる可能性があります。 この他、ドセタキセルという抗がん剤の利用も近年では研究されています。 |
一番辛い抗がん剤の副作用としてよく挙げられる症状が、吐き気です。
実際、抗がん剤を投与された多くの人がこの症状を経験しているようです。 吐き気は誰もが経験した事のある厄介な症状で、これによって抗がん剤の投与を止めたいと懇願する患者も多いと言われています。 抗がん剤の副作用として起こる吐き気は、急性のものと遅延性のもの、そして精神的なものの3つに分かれます。 急性のものは、抗がん剤投与から24時間以内に発症します。 抗がん剤による吐き気はかなり強い症状が出る為、精神的なものと区別はつきやすいですが、抗がん剤の副作用と精神的なストレス等の複合で発生する事も多い為にかなり複雑になっており、治癒させるのに苦労するケースが目立ちます。 対処法としては、食事面を改善する方法が挙げられます。 抗がん剤治療を行う前日には消化が良い物を摂るようにして、脂肪分が少ない食事、味や匂いの強い食べ物をできるだけ避けるようにしておきましょう。 また、抗がん剤治療の副作用の場合、お粥でも匂いが強いと感じて吐き気がしてしまう事もあるので、パン等の方が良い事もあります。 嘔吐した場合の対処法としては、冷水を使って口をゆすぐのが一般的です。 そして、嘔吐によって水分やミネラルが大きく失われるので、スポーツドリンクでその分を補給すると良いとされています。 吐き気は精神面によって症状が大きく変わるので、リラックスした環境を作るのも改善方法となります。 音楽を聴いたり、自分の好きな事をしたりして、落ち着いた環境で闘病生活を送ると良いでしょう。 |